[小ネタ] ALB の高度なリクエストルーティングを CLI で設定する

[小ネタ] ALB の高度なリクエストルーティングを CLI で設定する

Clock Icon2019.05.28

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こんにちは、菊池です。

今回は小ネタです。少し前に、ALB(Application Load Balancer)の機能アップデートで、高度なリクエストルーティングがサポートされました。

[新機能] HTTPヘッダーやクエリ文字列などなどでルーティングができちゃう!!AWS ALBで高度なリクエストルーティングが可能になりました!

従来からサポートされていた、ホストヘッダー、パスパターンに加え、

  • HTTPヘッダー
  • HTTPリクエストメソッド
  • クエリ文字列
  • 送信元IPアドレス

に対しての条件が設定可能になりました。

AWS CLI で高度なリクエストルーティングを設定する

この、リクエストルーティングの設定を AWS CLI を使って設定する機会がありましたので、備忘として紹介します。

リクエストルーティングの設定は、elbv2create-ruleで設定可能です。今回は、以下の条件に対してルールを作成します。

  • HTTPヘッダー
  • 送信元IPアドレス

前提として、あらかじめ設定対象のALBとリスナー、転送先となるターゲットグループが作成済みである必要があります。実行コマンドは以下のようになります。

aws elbv2 create-rule \
  --listener-arn (リスナーのARN) \
  --priority (プライオリティ) \
  --conditions (条件を記載したJSONファイル) \
  --actions (条件にマッチした場合の動作)

条件はファイルにJSONで記載しておきます。以下はHTTPヘッダーとして x-pre-shared-key:PRESHAREDKEY を評価する設定

[
  {
    "Field": "http-header",
    "HttpHeaderConfig": {
        "Values": [
            "PRESHAREDKEY"
        ],
        "HttpHeaderName": "x-pre-shared-key"
    }
  }
]

設定を実行します。

$ aws elbv2 create-rule \
>   --listener-arn arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:listener/app/test/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx \
>   --priority 10 \
>   --conditions file://rule.json \
>   --actions Type=forward,TargetGroupArn=arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:targetgroup/test-tg01/xxxxxxxxxxxxxxxx
{
    "Rules": [
        {
            "RuleArn": "arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:listener-rule/app/test/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx/92034cc4876ae583",
            "Priority": "10",
            "Conditions": [
                {
                    "Field": "http-header",
                    "HttpHeaderConfig": {
                        "HttpHeaderName": "x-pre-shared-key",
                        "Values": [
                            "PRESHAREDKEY"
                        ]
                    }
                }
            ],
            "Actions": [
                {
                    "Type": "forward",
                    "TargetGroupArn": "arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:targetgroup/test-tg01/xxxxxxxxxxxxxxxx"
                }
            ],
            "IsDefault": false
        }
    ]
}

続いて、送信元IPの設定です。JSONは以下のように記載しておきます。

[
  {
    "Field": "source-ip",
    "SourceIpConfig": {
        "Values": [
          "xxx.xxx.xxx.xxx/32"
        ]
    }
  }
]

こちらも設定してみます。

$ aws elbv2 create-rule \
>   --listener-arn arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:listener/app/test/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx \
>   --priority 20 \
>   --conditions file://ip-rule.json \
>   --actions Type=forward,TargetGroupArn=arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:targetgroup/test-tg01/xxxxxxxxxxxxxxxx
{
    "Rules": [
        {
            "RuleArn": "arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:listener-rule/app/test/xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx/2e9b0ed05f19dc00",
            "Priority": "20",
            "Conditions": [
                {
                    "Field": "source-ip",
                    "SourceIpConfig": {
                        "Values": [
                            "xxx.xxx.xxx.xxx/32"
                        ]
                    }
                }
            ],
            "Actions": [
                {
                    "Type": "forward",
                    "TargetGroupArn": "arn:aws:elasticloadbalancing:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:targetgroup/test-tg01/xxxxxxxxxxxxxxxx"
                }
            ],
            "IsDefault": false
        }
    ]
}

設定後にリスナーを確認すると、ちゃんと設定できていました。

設定したルールを更新するにはmodify-rule、削除はdelete-rule、設定内容の確認はdescribe-rulesで可能です。

最後に

以上です。CLIで設定することで、作業の再現性が確保できるかと思います。AWS CLIでの設定では、ドキュメントのサンプルだけだとわかりにくいこともあるため、備忘として紹介しました。

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